
| 2002.7.9「台風の来る前に」 |
| 釣行データ | |
| 日時 | 2002年7月9日(火) 17:00〜19:30 |
| 釣り場 | 南アルプスの渓 |
| 天候 | 雨/曇り |
| 気温 | 未計測 |
| 水温 | 未計測 |
| タックル | Rod
TIEMCO BushMaster 5'9" #3 Real HARDY MARQUIS #4 Line 3M Ultra3 Yamame Line DT3F Reader AKRON BushMaster 5X-7.4ft Tippet VARIVAS 6X/7X-2ft |
| 釣果 | イワナ 18尾(24cm〜20cm) |
| フライ | #15 エルクカディス #16 アントパラ #17 ヘアウィグダン |
前回の釣りを思い起こし私は興奮していた。あれだけのヤマトイワナの密度を誇る渓は最近では珍しい。一昔前の南アルプスの渓ではこのような楽しい一時を過ごせたこともあったが、今では混じりのヤマトが多く、釣れても素直に喜べない。 この前は1時間という短い時間で、釣った区間も短いものだった。その先はどうなっているのか?その事が頭から離れないでいた。台風が接近しているようだ。明日は1日雨だろう。そうなると、行くのは今日しかない。仕事を早く切り上げての釣りはいささか気の引けるものはあるが、一気に片を付けその勢いで南アルプスへと向かった。車に乗り込み走り出すとポツポツと雨が降り始め、そのうち強い雨となってフロントガラスを叩くようになる。行いの悪さが天気に出たな。しかし、遠く南アルプス方面は黒い雲に覆われていないようだ。たぶん向こうは雨が降っていないはず。 やはり、南アルプスに近づくにつれ雨は弱まっていった。天気の不安もなくなり、南アルプスの奥へ入ってゆく。現地に付くと先輩の車があった。源流部を調査してくると言ってこの渓の奥に入っている。どうだろうか?。私も源流部とまではいかないが、奥に入るので早速準備をし山道へと歩を進める。少し湿度が高く急勾配の登りで汗だくになる。しかし、勝手の知った山道なので進むペースは前回より早い。着きそうでなかなか着かない山道に少し焦りを感じつつも目的地点が遠めに見えてきた。軽登山というほどでもないが、ウェーダーを履いての山道歩きはさすがにシンドイものがある。この谷を黙々と歩くのは、あのヤマトが居るからだ…。 長い登りを終え、ポイントに到着。曇ってはいるが、河原に雨が降った感じは無い。たぶん、雨の心配は無いだろう。時間はちょうど午後5時だった。十分時間があるので、前回のポイントよりもより広範囲に攻めて見ようと、少し下流から入渓してみた。ロッドは、ブッシュマスターを持ってきていた。特別ブッシュな渓ではないが、イワナが釣れる事はわかっているので、ショートロッドで少しハンディキャップと余裕を見せてみた。浅い流れで比較的遮る障害物はないので、ストーキングの良し悪しがそのまま釣果に出てくる。ブッシュマスターリーダーの先に2ftほどの7Xティペットを足し、16番のアントを結んだ。 遠めで見て、良さそうな流れを見つけ、腰を落とし接近し7〜8mくらい寄ってキャストをする。たぶん、ここのイワナならもっと接近しても釣れると思うが、練習も兼ねてのアプローチ。リーダーティペットが10ft弱なので、やはりドラッグが掛かりやすい。フライのみでなく、ラインの落とし位置、リーダーの曲げ方まで、きちんと計算しないと、うまいドリフトが出来ないのだ。数投目でバシっと出た。何回か投げていたので、たぶん、今のは上手く流れたのだろう。ショートロッドでのやり取りは、ロッドが短い分ダイレクト感が強く実に楽しい。キャッチしたのは、22cmくらいとレギュラーサイズだが、しっかりヤマトイワナだった。なるほど、この付近もいるのか…。 この付近は何処でも出るというほどの魚影はなく、やはり、付き場がハッキリしていて水通しの良さそうな場所にイワナが付いていた。アントが2本しかなかったので、1本で5尾くらいは釣る計算で釣り登った。まだ明るい事もあり、大型魚の出る気配はなかったが、7寸前後のイワナをポンポンと追加していった。しかし、その多くは、YN型で混じり度合いもだいぶ進んでいる感じだ。この渓もやはり、そうだったのか…。少しずつ現実が見えてくると、この渓に対する熱い想いが少しクールダウンしてゆく。前回入渓した付近に近づいてゆくと、やはり魚影が次第に濃くなってゆくのがわかった。そして、ヤマトイワナも釣れるようになる。やはり、この部分に密集しているのだろうか? 2本の筋が集まり少し水深もある流れがあった。脇に大石があったので、その石に登り上から流れの合流する箇所にフライを置いてみた。浅い流れが続いていたので、このポイントは出れば良型の可能性高い。左右の流れに揉まれフライが横に振れながら流れて行く。そして、完全に白泡が切れたあたりで、影が動き水飛沫が上がった。上から見ていたのでイワナの動きが全て見えていた。いつもなら早合わせのミスを犯すのだが、今日は冷静に一呼吸置いて合わせを入れた。ショートロッドで遊ぶには十分すぎるほどの力強さで、流れを逆らうように上流の石の下に潜ろうとしていた。石から駆け降りロッドでいなすように潜るイワナを引き出して行く。このロッド、意外とトルクあるんだ。短い竿で元気なイワナをコントロールするのはなかなか難しいが最後はネットにスッポリと収まっていた。もっと大きいかと思ったのだが、キャッチしてみると8寸くらい。尾鰭もしっかりしたヤマトイワナ。元気過ぎてなかなか写真を撮らせてくれない。なんとか1枚撮って水に戻す。何事もなかった様に流れに戻っていった。時計は午後6時15分頃だった、今のところ釣果は12尾と前回ほどではないが、まずまず釣れている。このまま行けば20尾は確実に越えそうだ、そう思ってふと前を見ると、テンカラ師が川の中をジャバジャバやりながら、釣り下って来ていた。マジ!?。確かに山道を歩いて上流に入ったらしいのは見ていたが、普通このような渓流で釣り下りはマナー違反だ。これは一言いわねばと思い、寄って行くとこちらの動きを見てかささっと消えていった。しかも、釣り券なし。密漁じゃん。ムカツク。 ここから先が凄く魚影が濃いのに… とやり場のない怒りが込み上げてくる。当然、イワナは警戒して石の下に潜ったままで、フライを流すも全く無反応だった。 いつまでも引きずってはいられない。渓流釣りではありがちなアクシデントだ。少し先に移動した。上流に移動するほうがテンカラオヤジのプレッシャーも緩み始めていると思ったからだ。そして、河原に付いた足跡を見つけて、その対岸を流すようにした。 石の際を上手く流すとなんとかイワナは出てくる。いつもは結構バラシも多いのだが、今日は殆どバッチリとフッキングさせることが出来ている。ブッシュマスターとの相性は悪くないらしい。天気があまり良くない事もあってか、午後7時を回るととたんに谷は暗くなり始める。しかし、プレッシャーの影響か、よく見える大型フライへの反応が悪いので、小さめのパラダンを無理して使ってみると、明らかに食いが良いくなっていた。キャッチしているイワナは8寸弱くらいのヤマトばかりで、瀬の中を走りショートロッドでのやり取りはかなり楽しめる。パンパンに張った腹は、この川の餌の豊富さを意味している。 上流に良さそうなプールを見つけた。たぶん、ライズがあるはず。ヒラキのど真ん中で小さな波紋が立つ。小さいイワナかな?
この頃になると流石に小さなフライでは見えないので、ブリーチドエルクのカディスパターンで視認性を重視していた。何度もライズがあり、やる気はありそうなので多分1発で決まるはず。ライズポイントの少し上にフライを落とす。間髪入れずに波紋が立つ。おっ、結構強い引き。プールの中を走り、一気に下流に下った。大型魚の重さは感じないがジャンプをしたりとそのファトは素晴らしい。下流の緩い流れに誘導しキャッチ。8寸ちょいくらいのヤマトだった。やはり、パンパンに肥えている。もう瀬は無視してプールを探し歩いた。ここはと思えるプールでライズを見つけ釣る。1発で決まった。ここでもキャッチしたのは8寸程度。元気のあるイワナで写真を撮るのも一苦労だった。ここまでの釣果は18尾。あと2尾と思ってはみたが、午後7時半を回り帰りの山道の事を考えると、そろそろ上がり時かとリールを巻き上げた。既に河原はヘッドランプの明かりが無いと心もとないくらいに光が乏しくなっていた。 今日は、逆行テンカラ師に遭遇というアクシデントもあったが、18尾とまあ良く釣れたと思う。しかし、もうちょっと良型が出て欲しいと少し贅沢な悩みもある。今回釣ってみて思ったのが、ヤマトの密集する区間、YN型の混じりの多い区間がかなりはっきりとしていた。別に線引きすべき構造物もあるわけでなく、普通の流れのなかでの棲み分けが出来ているのは面白いと感じた。この渓も釣ってみると混じりがかなり多く、前回の釣りでは、たまたまヤマトの濃い区間を釣ったに過ぎなかったようだ。この渓はまだまだ深く、その実態は私や周囲の釣友の中でも未知数な部分が多い。やはり、じっくりと時間をかけて探釣をしてみる必要があると感じた。その奥には本当のパラダイスが待っているのかも知れない…。 |
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