2002.4.16「尺アマゴの誘惑」


御岳の麓に降る春の雨が桜の花を濡らす。

釣行データ
日時 2002年4月16日(火) 8:30〜18:30
釣り場 木曽川水系 西野川 C&R区間
天候 雨 → 曇り
気温 未計測
水温 未計測(誰も計っていないようです)
タックル RigthStaff 8'10"#4 + Koh-I-Noor #1 +
         DT4F yamame + REVIEW 5X-9ft
ハッチ ユスリカ、コカゲロウ(少々)
釣果 アマゴ 2尾(30cmx2)
フライ #16 CDCダン、ルアー(反則?)


長野県で太田切川に続きC&R区間が設定された西野川は少なからず興味をもっている川だった。しかし、同じ長野県内とはいえ自分の家からはちょっと遠く感じる御岳の麓。なかなか足が向かず、昨年はついぞ釣行する機会を逸してしまっていた。

日曜日、Wildcat氏からの電話で西野川が良いとの情報。「釣れればほとんど尺アマゴ」というフレーズが耳に残る。4月の初旬に大型アマゴの成魚放流があった事は既に知っていたが、そこまで凄いことになっているとは ...。早速釣友にメール。話がトントンとまとまり翌々日の火曜日に釣行と決まった。やはり皆「尺アマゴ」というフレーズに弱い連中ばかりだった。(^^;

朝6時に集まり木曽路を目指す。伊那から木曽は中央アルプスが間を阻むため大きく回りこむ形となり意外と距離と時間を要する。この日は朝から小雨で天気予報では夕方までこのような状態らしい。ライズがあるだろうか?一抹の不安をいだきつつ木曽路を南下。途中のコンビニで釣り券を購入。午前8時を少し回った頃には西野川C&R区間の「お祭り広場」に着いていた。平日という事もあってか先着の釣り人は車1台のみ。西野川でも天候は雨だったが気温がいくぶん高めなので肌寒さは感じない。

ささっと仕度を済まし川に降り立つ。川幅は太田切川よりは少し狭い感じ。太田切川のフリーストーンな流れに比べると、里川の雰囲気も残すこの区間はライズの釣りには向いているように思えた。しかし、川の中が全域コケでヌルヌルなのはいただけない。フェルトソールも全く役に立たず危険極まりない。川に降り立ってみると思った以上に流れが強い。足元を注意しつつ釣り登って行く。先ずは様子見でいつものニンフを流れに漂わせた。タックルは当面ライズは期待できそうにないのでニンフ中心、また大物が出る事を十分に念頭に置きつつ4番ロッドを選択していた。

しばらくニンフで探るもアタリは全くない。ポイントを移動しながら川の流れの中を偏光レンズ越しに見ると揺らめく魚影を確認できた。それは普段の渓流ではお目にかかることの出来ないサイズの魚影。おそらく尺アマゴだ!。強い流れの流芯に定位しているので、なかなかニンフを定位する層まで送り込むことが出来ない。イワナとは明らかに流す筋が違っている。ニンフでのアプローチは諦め上流に回り込みウェットで。横のターン、縦のターンと反応はするものの食ってこない。ナチュラルに送り込んでみると今度は完全に無視されてしまう。やれやれ。なかなか手強くなっている。

仕掛けをニンフに戻し瀬を叩きつつ、ある護岸ブロックの堰堤まで登った。流芯の流れはガンガンで釣りの対象外。ポイントは護岸ブロックの巻き返しのたるみ。ニンフを打ち込みしばらくステイさせようと思ってキャスト。着水と同時にインジケータにぼこっと出たのは尺アマゴ。ドキっとした。さっそく、ドライに切り替える。その間にも時折水面に出てはライズを繰り返している。やる気はある。CDCダンの16番でキャスト。迫り出した木をかわしつつ反転流にフライをのせる。手前の流れが強いので長めのティペットとはいえ、ほどけてドラックがかかるまでの時間はけして長くはない。ちょうど良い間合いでゴボッと水面に出た。ヨシ!のった。ガンガンの流れに乗り下流に魚は下るが、竿が4番、ティペットも太かったので、容易に緩い流れに誘導できた。放流物とはわかってはいるが、実際に目の前で見るとやはり体高もありデカイ。ネットに寄せてキャッチ。ずっしりとした手応え。ネットに横たえ計測、30cm。尺アマゴだ。釣れることはわかってはいても、やはりこのサイズになると嬉しいものだ。

ドライに出た尺アマゴ

なんとか1本釣れたので一安心とルアーマンKと立ち話。「尺釣ったよ〜ん!」と自慢げに話すと、「もう10本釣りました」と返答。マジ!?。途端に嬉しさが1/10に減少していった。1時間で10本かぁ。それって爆釣じゃない。

河原を歩きつつ流れの中の魚を探す。対象がデカイだけに容易に発見する事が出来る。流れ出しの底に定位して何かを捕食中。ドライを試してみるが、全く浮き上がる気配を見せない。またニンフ仕掛けに戻すのも面倒なのでここはパス。ウェット仕掛けのUさんにここは任せる事にした。その上流にも堰堤ブロックがありポイント的にはたぶん魚が溜まっているはす。釣友Sにやってみ!と任せ、自分は更に上流にある護岸ブロックが積み重なるプールに移動してライズ待ちと決め込んだ。雨は相変わらずでパラパラと降り続き、少し濡れてしまった為か体感気温は低く感じる。

ライズ待ちと決め込んだ淵とプールでは、大きな魚の魚影はいくつか見える。淵の底にはもっといるのであろうか?どちらにしてもあまりハッチがないためか、ライズも時折忘れた頃にポツっと単発だった。水面下では結構動いて何かを捕食しているが、浮き上がる気配を見せない。下流護岸ブロックの釣友Sに様子を聞くと、そこは魚影が濃いがライズが無く浮き上がる気配を見せないという。どこもそんなに変わらないようだ。

このポイントに来たときから気になっていた7〜8m手前の流れに定位するアマゴ。こちらの気配にも動じず積極的に捕食中。この手は相当スレスレで何を投げても見切られるというお決まりのパターン。かく言う私もフライを幾つ交換したかわからないほどだったが、どうにもフッキングまでいかない。熱くなって粘れば粘るほど空回りする悪循環。わかってはいてもそこから動けなかった。下流からUさん、Sも登ってきて上流に入った。フライマンが手を変え品を変えアマゴを騙そうとするが、浮き上がってこないので思うように行かない。それでもしばらくして、Sが単発ライズの直後にヒット。尺は優に越える32cmアマゴ。あそこの魚、そんなにでかかったのかぁ。続いてUさんもヒット。やはり、単発ライズの直後のヒット。これも大きく尺越えアマゴだった。ヤバイ、雰囲気的に自分が釣らねば収まりつかない状況になっている。そこ狙ってみなとUさん、Sのやっていたポイントへ招かれた。確かにそこに付いている魚は知ってるよ。みんなが来る前にも狙ってたもの。でも、出ないんだよね〜。ティペットも伸ばしフライサイズも落とすがフッキング直前で見切られてしまう。何がいけないのか ...。結局、3匹目のアマゴは出なかった。

正午近かった。一時、魚が浮き上がり気味だった気配もなくなり、寒さを感じるようになってきた。風が出始めたのだ。もう、完全にまったりモードで一生懸命粘るUさんを横にルアーマンKからルアー竿を借りて遊んでみようと思った。淵の中には浮き上がってはこないが絶対アマゴがいるはず。実際下流でKがいくつかアマゴをヒットさせていた。久々に持つルアーロッド。昔やった記憶があるが、この竿はバスロッドなので堅くて曲がらないので投げるタイミングが難しい。数投してやっとポイントまで打ちこめるようになった。リールを単調に巻くだけだがミノーのアクションは右へ左へとうねりながら強烈に誘いをかける。数尾のアマゴが吸い寄せられるようにルアーに集まってきた。スゲー。これだけでも感動したのだが、その中の大きそうな1尾がいとも簡単にルアーにアタックをかけて来た。ドンという感触でヒットしたのがわかった。全てが自分の目前で起きているので、ドライフライの様な視覚的な興奮が加わりドキドキさせられる。感触は重かったがバスロットなので、容易に寄せることが出来る。キャッチしたのは尺アマゴ。ルアーってこんなに釣れるの?正直驚いた。S、Uさんと交代でルアーを投げる。投げ込み過ぎてスレてしまったのかルアーを追うがヒットはしなかった。

ルアーで釣った尺アマゴ いとも簡単に釣れてしまった

ルアーで良いならストリーマ系のフライをリトリーブはどうだろうか?湖で使うモンタナマラブーがあったので、打ち込んでリトリーブしてみると、ルアーにスレ気味な反応だったアマゴが追いかけてくるようになった。しかし、ルアーに比べると単調な動きなのでフッキングまでは至らない。

昼食の為車に戻った。雨をしのげる場所を探し昼食タイム。目の前に杉坂隆久さんが現れた。「釣れました?」「型いいですよね」ちょっと話た。私達が遊んでいたプールの下流、私が朝釣った辺りでビデオ撮影していたのは杉坂さんだったのだ。私達があれだけ叩いた後でもちゃんと釣っているのだから、たいしたモノだ。

午後は雨が上がりはしたが、風が強まり体感気温がぐっと下がる。午前中のプールで粘るがどうもライズはない。周辺を釣ってみるが全然反応がない。Uさんはそれでも粘って1本追加。粘り勝ちだな。絶好調のルアーマンKですら厳しいといっている。こりゃ駄目だな。無駄に時間を過ごした気がした。午後4時を周り私はもう終わりにしても良い気分。それでも、下流に移動しつつ、通称「お立ち台」を覗いてみようという事になった。

「お立ち台」は、西野川の流れが一気に集中し深い淵を形成し、その下流は緩い流れのプールになっていて何人も釣り人が並んで釣りをすることも可能だった。流れの横にブロックが並び水面より高い位置に立つのでお立ち台と呼ぶのであろう。水面を覗き込むと水深のある中層付近にいくつもの魚影を確認出来る。どれも尺アマゴくらいであろう。高い位置から狙う感じが忍野のサイトフィッシングに近い。中層からわりと底に位置する魚は浮き上がる気配を見せない。中層よりも上にいる魚は時折水面に出て何かにライズしている。たぶん、ミッジだろうな。でも、こういう時にミッジを投げても水面を意識してくれないと話にならないので、思い切ってブラックハンビーの10番を浮かべてみた。大場所で底の魚を浮き上がらすには結構反応の良いフライ。中層の魚も興味を持ったのか浮いてくるようになったがフッキングまではいかない。いろいろ試すと黒いフライには結構反応が良いことがわかった。雨上がりだからテレストリアルが流れるのは至極当然でありアントなんか抜群に良いであろう事は容易に察するが、小さめのアントがなかったのは失敗だった。CDCアントならフッキングさせられるのではないか?

私は早アワセやバラシの連続でキャッチが出来ない状態が続く。水面に頻繁に出てくるいい型のアマゴ。私はまたしてもトラップにはまり込んでしまった。バラしてもまた同じ位置に戻り捕食行動に戻る。浮いている魚がいないだけにこっちもまた狙ってしまう。悪循環だと思いつつもそこから動けなかった。気が付くとフライパッチは付けるスペースがないほどにフライでびっしりになっていた。SやUさん、Kはちゃんとキャッチしていた。流石だな。午後6時半くらいまで粘っただろうか。フライが見えない。残念ながらギブアップだ。まあ、釣れなかったけども大変に濃い時間を過ごせた気がするので、悔しさというよりは充実感がある。帰りがけ、下流に入っていた杉坂さんにあった。下流は厳しかったそうだ。

初めて訪れた西野川C&R区間。太田切川にはないサイトフィッシングの釣りが出来るという魅力があった。放流アマゴを管理釣り場的と思う人もいるだろうが、C&Rで学習し賢くなってコンディションも回復し素晴らしいファイトもしてくれるようになれば、私はこれはこれでフライの楽しみの幅が広がって良い事だと思う。私を含め同行メンバー、皆が「また来たいね」という想いで一致した。そして、今度はルアーロッドも持ってこようという事でも一致した。(笑)

本日の釣果:

  U氏   アマゴ 6尾
  S氏   アマゴ 4尾
  K氏   アマゴ/イワナ 16尾
  私    アマゴ 2尾  とほほ.... (;_;)

 (ほとんどの魚が尺〜尺超アマゴだった)



釣友Sの釣った尺アマゴの写真
護岸ブロックの単発ライズを取った 32cm お立ち台のライズを取った 34cm

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(c) bluedun 1999-2004


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