2001.7.28「木陰の涼しさ」

大石が点在する中央アルプスの渓。
ヒンヤリとした冷たい水、そして、木陰の涼しさ。
渇水状態の太田切川C&R区間とは別世界だった。

釣行データ
日時 2001年7月28日(土) 7:30〜10:30 1:30〜4:00 17:30〜19:00
釣り場 太田切川 C&R区間 / 中央アルプスの渓
天候 小雨 → 快晴
気温 未計測
水温 17℃
タックル FREESTONE 8'3" #3 + MARRIYAT MR7A + DT3F Yamame + VARIVAS 5X-12ft
ハッチ とくになし
釣果 イワナ 8尾(23〜20cm)/ アマゴ 1尾(25cm)
フライ #20 アント / #18 イワイイワナ(イエロー)


前日、尺イワナを釣ったイブニングの余韻が残る朝。しかし、早朝と呼ぶには少し遅い午前7時、太田切川に到着した(寝坊した為)。朝から小雨がパラついている。レインウェアを着るほどではないが、この渇水期、ピーカンの天気よりは雨の方が遥かにマシだった。今日は、さすがに雨男である自分に感謝した。こんな雨模様な為か釣り人の数はまばらだった。

午前7時半、地ビール工場の脇から川へと降り立つ。今までのこのポイントの流れは、とにかくガンガン。いつも遡行には苦労させられている。しかし、今は渇水状態。本来ある水位からかなり減水している。したがって、流れもかなりマイルドになっていて、ドライで釣りをするには、大変都合が良い。しかし、本筋がそんな具合なので、2番、3番の別筋の流れはほぼ死んでいる。つまり、竿抜けしているポイントが少なくなっているという事だ。一応、3番ロッドを選択した。白泡の中の魚を引き出す為にルースニングも想定している。最初は、ドライフライで16番のアントで様子を見る。気持ち長めにティペットも足した。

30分ほど釣って見るが、ヒラキのど真ん中からは、全く反応が無かった。時折、流れ出しの肩の部分から出てくるイワナはとにかく早く、フッキングなんて出来そうに無い感じ。これは、相当スレテいるか、先行者に叩かれて警戒されているのであろう。今日は、まだ小雨だから良いが、天気が良くなったらと思うと釣りも憂鬱になってくる。1時間半くらいは、フッキングすらままならない状況だった。さすがに焦りが出てくる。仕掛けを繊細な方向に切り替えてみる。ティペットを8Xにして、フライを20番のアントに変える。これで出ないとかなりマズイ。

フライサイズを小さくする事が、イワナ達の捕食トリガーを入れるきっかけになったのかも知れない。反応が格段に良くなった。直ぐに23cmくらいのイワナがヒット。その後も飽きない程度にイワナが釣れたが、1尾を引き出すのはかなり苦労しての結果だった。どうも石の下に隠れているので、岸のギリギリを流した方が良い事がわかった。また、一時的にルースニングを試みたが、白泡に打ち込んだニンフに食いつくイワナはいなかった。やはり、岸沿いの石の影に隠れているようだ。

前方からテンカラ師が釣り下ってくるので、このポイントはここらが上がり時かもと思い、川から上がる。そのテンカラ師も上がったので、話し掛けてみると、は大変気の良い人で、しばし釣り談義。前日のイブニングの尺イワナの写真や41cmイワナの写真をデジカメで見せて、話はかなり盛り上ってしまう。いかんいかん。すかり、時間が経ってしまった。釣り人の自慢話は長話になるので注意が必要だ。(笑)

今日来るはずの友人から連絡がない。寝坊しているのは確実。こまくさ橋を待ち合わせ場所にしていたので、そこに車を置き、その下から釣りを再開する。水は少ないなりにも魚の付き場ははっきりとしていた。特に堰堤下は確実に魚が居るので、丹念に攻めるべきだ。人工的なブロックや障害物も以外とイワナの隠れ家となっているケースがある。そういう障害物にぶつかる流れには魚が付いている事が多かった。気のせいかも知れないが、堰堤に近づくにつれてイワナの反応が良くなって行くように感じる。

堰堤近くの流れは石が複雑に積みあがり、ピンスポットの形状になっている事が多い。そのスポットに里見さんの十八番、固めるを使い、ティペットをぐちゃっと置く。脇の石ギリギリで少し漂わした時、バシャっとフッキング。下流に下り、石の下の潜り込まれてしまう。8Xなので、無理に抜きたくなかったので、潜り込まれた石の下に手を入れようと覗き込んでみると、なんと黒くでかいイワナが居た。もしかして、ヒットしたのこれ?、ラッキー、二日続けての尺イワナじゃない。喜んだ。8Xなので慎重に石から
出すようにして...。
あれ?、尺イワナがするっと横を抜けていってしまう。しかし、竿はしっかりテンションが掛かっている。自分の掛けたイワナはまだ石の中に潜ったままだったのだ。なんか気が抜けて8Xだけれども強引に石下から抜き出してしまう。23cmくらいのイワナだった。あの逃げた尺イワナ、ネットを出せば取れたかも。あのイワナがフライに出てくれれば良かったのに...。
この1件で、イワナ達は石の下に隠れているという事を再認識した。その後も22〜23cmくらいのアベレージサイズのイワナをヒットさせた。結局、朝から8尾のイワナをキャッチしたことになる。渋い割には結構出たと思う。きっと、この小雨の天候が良かったのだろう。

友人から電話が入る。こちらに向かっているとの事。彼の到着と共に一端川から上がることにした。時間は、午前11時。休憩を取るにはちょうど良い時間だった。友人と話していると南信州FCのI氏と会う。最近の傾向としては、厚めのハックルは嫌われるようだ。薄めに巻いたハックル、あるいは、CDCなどを使ったパターンが良いとの事。自分も釣って見てなんとなくそう思った。そして、最近の状況やC&R区間外でも良い場所があるとの情報を得た。後はもう一人の友人の到着を待つばかり。

昼を過ぎると晴れ間が覗き出す。そして、一気に夏の陽射しが差し込んできた。そして、周囲からセミの鳴き声も響きだすと、なぜか余計暑く感じてしまう。暑くなると、今度は川遊びの子供達、そして大人も混じり川は、釣り人のモノではなくなってしまう。最悪なのは羽目を外した若者達。川に潜りモリで魚を刺している光景は、なんとも悲しい限りだ。監視のおじいさんもこの光景を見ると切ないと嘆いている。是非、モリで魚を突く行為は止めてもらいたい!!。

こんな光景を見ていると、C&R区間外で釣りをしてみようという気になってくる。到着した友人も交え3人で車に乗り込み、C&R区間外の別のポイントへと移動する事にした。車を置きさらに20〜30分程度歩いた。この辺りにまで移動すると、川遊びやBBQの人達は見なくなってくる。やっと雑踏を抜けた感じで、ある堰堤の上の区間に降り立った。渓相は、大小の石が点在する本格的な山岳渓流。流れる水もエメラルドクリーンで澄んでいる。谷間を抜ける風が実に心地よい。これは、紛れももなく山岳渓流の渓である。C&R区間は少し赴きに欠けると思っていたので、少し足を使えばこんな渓に立てる事がなにより嬉しい。後は、魚がいるかだけだ。

午後1時、釣りを始める事にする。三人で周辺を探ってみる。浅いプールでイワナの走る魚影を見た。いるいる。慎重にアプローチしなければ。10mほどの距離を置き、ヒラキのど真ん中にフライを置く。わずかなドリフトの直後、水面が割れた。ギュンと竿が曲がり小気味良い振動がロッドを通し手元に伝わる。8Xなのでゆっくりと慎重にやりとり。結構いい魚で広いプールを走る走る。あれ?アマゴかも?。イワナと思っていたら、幅広のアマゴがヒットしていた。なにはともあれ無事にキャッチ。ナイスサイズ!。25cmのアマゴだった。ヒレピンという訳ではないので、放流されたアマゴだろう。しかし、こんな所までアマゴが入っているとは意外だった。

良型アマゴをヒットさせ、気分も良くなった私は、他の二人を先頭にしして、余裕の観戦。魚はいるが、なかなか乗らないという。自分も少し釣ってみるが、なかなか出てこないし、出てきても乗らない状況が続く。天気は、快晴になり上から射す陽射しは強くなる。かなり状況は良くない。同行のルアーマンは、イワナがルアーを追うと言っている。スレているという感じではなく、水面まで出てくる気がないだけなのか?。

魚は、イマイチ釣れないが、木陰に入ると涼しくて、渓の雰囲気も良く、なぜか、これだけでも幸せを感じてしまう。腰まで水に浸かりヒンヤリとした感触を楽しむ。心地よい。水温を計ってみると17℃。適温だ。大石が点在し、深く澄んだ水をたたえる淵。いかにも大物が出そうなポイントが無数にあった。その度に期待はするものの、反応は乏しかった。数時間釣ったものの、私の釣ったアマゴとルアーマンの釣ったイワナのみという結果。おそらく、時間帯が悪かったのであろう。魚影は十分あるので、夕方やってみると面白いかもしれない。それは、次回のお楽しみという事で。

ひとまず、太田切川C&R区間に戻り、別の友人と合流する事にした。イブニングは、朝釣った地ビール工場の裏手に入る事にした。しかし、魚の反応は実にシビア。たまに出てくるがフッキングは出来ないほど早い。ちょっと手におえない状態。私は黙々と釣り登ってみるが、既に何人も叩かれている水面には、魚達はおいそれとは出てきてはくれない。時間は経ち、午後7時前。さすがにこの状況に嫌気がさし、皆の居る場所まで戻る。水が少なくなって浅くなってはいるが、かつてはいい流れのあったプール。魚影もありライズもあった。しかし、ほとんど流れがない止水に近い状況なので、とにかくシビア。友人のSがなんとか1尾イワナをキャッチしたのみ。実に渋いライズ。

渇水期の太田切川は、かなりシビアな状況。しかし、魚影は相変わらず濃いので、やる気のない魚達をいかにして引き出すかがポイントになるかも知れない。やはり、まとまった雨が欲しいところだ。




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