2001.5.28「夕暮れ染まるアマゴの渓」
その1


背後から夕日を浴び、日没せまる南アルプス アマゴの渓
しかし、これからが最も楽しい一時

釣行データ
日時 2001年5月28日() 18:10〜19:10
釣り場 南アルプス 某川 下流域
天候 晴れ
気温 未計測
水温 未計測
タックル RightStaff 7'10" #3 + MARRYAT MR7A + DT3F Yamame + VARIVAS 5X-12ft
ハッチ とくになし
釣果 アマゴ 8尾(23cmが最大)
フライ #15 アダムスパラ / #13 エルクカディス改(試作フライ)


♪ゆうやけこやけでひがくれて〜、このメロディが遠くで流れている。時計はちょうど午後6時。子供達は家路に急ぐ。しかし、フライフィッシャーにとっては、これからがプライムタイム。平日のイブニングの釣りというのは、正味1時間ないし1時間半程度と短い割にドラマも多い。今日も何かを期待して川に立つ。釣り始める前は否が応でもこの高ぶりは押さえる事が出来ない。

南アルプスのある渓の下流域。日中の気温の割に肌寒さを感じた。水生昆虫のハッチを予感させる何かが足りない気がしていた。そろそろライズするアマゴがいてもおかしくはないはずなのだが、全く気配を感じない。ティペットの先のアダムスパラシュートは、アマゴ達の活性を見るバロメータ。ライズが無ければ瀬を叩きつつ様子を見る。増水といえる程ではないが、普段に比べると少し流れが速い気がする。流れだしの肩についているアマゴは、フライを追いきれないのか、または、食う直前にドラックがかかるのか、フッキングまでには至らない。無理なロングドリフトよりは、ポイントを細かく分けて、きっちりと流す方が良いかとラインを調整し直す。

最初の1尾目は、やはり流れだしの肩についていたアマゴ。かなりギリギリまでフライを選別していた様な食い方だったが、最後は飛び出してきてしっかりとフッキング。久しく使うライトスタッフ710の3番がギュンと曲がる。この竿、面白いように曲がるのだが、魚からのインフォメーションがあまり伝わってこないようだ。幅広でまあまあのアマゴではあるので、寄せる事に苦労するのもわかるが、アマゴの小刻みな振動が手元に伝わらないのは少し残念だ。なんとか手元まで寄せキャッチしたのは、23cmの幅広なアマゴ。なかなかの良型。このくらいのサイズになると、引きはそれなりに鋭い。

アダムスパラシュートをがっちり! 23cmアマゴ

アマゴが捕食しやすい流速で流れているポイントには、ほぼアマゴがついていた。20cmくらいのアマゴを3尾追加。いつもならば、CDC系のフライを多用するので、キャッチした後、必ずフライ交換という手間があるのだが、今日は、アダムスパラシュートのみ。釣った後は、水洗いして強く息を吹きかけ水分を飛ばし、仕上げのドライシェイクで出来上がりと至ってルーズな釣りをしている。これだと手返しも速くテンポ良く釣り上がる事が出来る。まあ、これでもちゃんと出るのだがら大したものだ。
おそらく、昨日から今日くらいの間、このポイントには人が入っていないのではないかと思われた。足跡が無く実にきれいな岸際であったからだ。私自身もあまり神経質に釣る事もなく、かなりラフに遡行していたのだが、けっこう真横でもフライに出たりするのだ。

光量が乏しくなってくると、アダムスパラシュートでは見難くなってきたので、試作にと巻いてみたウレタンフォームをボディにしたカディスに切り替えてみる。アンダーウィングのエアロドライウィングの効果もあってか、浮力も上々。よく見えるしイブニング用の1本としては、使えるかも知れない。あとはアマゴの反応を見るだけ。水面にハイフロートな状態で流すと、アマゴの反応はかなり良い。22cmくらいのアマゴをポンポンと釣り上げる。これは使える。フライのテストもなかなかの結果で、気分も良い。しかし、今日のアマゴは、ほんとプレッシャーをあまり感じていないようで、出方もかなり素直に感じた。

時間はとうに7時を回っている。残り時間も少ない。最後は、大物を狙いたいので、小場所を避け実績のあるポイントへと移動。このポイントならば、ライズあるかと期待したのだが、このポイントでもライズの気配なし、今日は水生昆虫のハッチが実に少ない気がする。なんか、ムンムンとする湿気というかそんな感じが乏しいからか?ライズは諦め、流れの中の大物に期待してキャスト。その瞬間をイメージして流れの中、ぼんやりと浮かぶフライを凝視する。バシャ!出た。フッキング直後、ジャンプ!、ジャンプ!。バレタかと思ったが、しっかり乗っている。ガンガンの流れに入られ竿が曲がる。結構引きは強かった。なんとかキャッチしたのは、23cmアマゴ。ヒレピンで美しい魚体、美形だったがあともう一回り欲しかった...。(贅沢?)

暗くなり始めると、一気にフライも見えなくなってゆく。さすがに魚が水面に飛び出す音のみで釣るという気にもなれない。今日の処は、納竿とし次回へと希望を残すことにした。結果としてアマゴ8尾、1時間と短い時間にしては結構釣れたと思う。まあ、型がアベレージを越えられないというのはあるが、魚体はなかなかで美形も多かった。引きは楽しめたかな。しかし、川に立つ機会が多いとはいえなかなか25cmを越えるアマゴには出会えないものだ。また、次への期待を込めて、このアマゴの渓を後にした。

(明日も来てしまうかも知れないなぁ.... その2へ続く)



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