2001.3.24「季節の移り変り」


今年もこの堰堤通いが始まった。だいぶ土砂が流れ込んでいる。

釣行データ
日時 2001年3月24日() 6:45〜10:00
釣り場 南アルプス 砂防堰堤
天候 晴れ
気温 未計測
水温 未計測
タックル REVIEW RXII8048S + ALLTMOR 300D + ST9S type2
ハッチ ユスリカ
釣果 イワナ 2(29cm いわゆる泣き尺)
フライ #10 オリジナルのマラブーニンフ(オリーブ)


車のウィンカーを左に点滅させる。この交差点を左に曲がると南アルプスの渓への釣行が始まる。今年の冬の降雪は記録的なものであり、あまりに雪が多くては釣りにならないと敬遠していたのだが、最近の春めいた気候にそろそろかなと感じていた。
目指すは、山奥の砂防堰堤。この時期、大物を狙うにはもっとも確率の高いポイント。しかし、誰しも考えることは一緒。皆、堰堤の氷がとける頃を狙っている。昨年もこの時期、大岩魚が数多く出た。しかし、多くの餌釣り師に抜かれて、その数は一気に減ってしまう。抜かれる前に釣らなければという悲しい現実がそこにはある。

寝坊した事もあり少し焦っていた。流れ込みの一級ポイントを取れないと苦戦は必至。心なしか林道を駆け抜けるペースも早まってゆく。心配した雪は林道には全くなく、逆にそれが、氷のとける時期を読み違えていた事の証であり、少し不安な気持ちになる。
途中、漁協の監視のおじさんに会う。今年もお願いしますと挨拶し、少し状況を聞く。けっこう前から堰堤の氷はとけていて、釣り人もかなり入っているらしい。40cmの岩魚もいるからがんばって釣ってくれとの事。ほんとにまだいるのか?。

目的の堰堤に着く。ちょうど午前6時半。先着者はいない。一安心。堰堤はエメラルドグリーンの水を満たしている。昨年この時期に来た時は、ほとんどが氷に覆われていただけに、今年は想像以上に季節の移り代りが早いようだ。また、だいぶ土砂で埋まったらしい。流れ込みの位置も変わっている。この調子では数年後には、この堰堤も埋まってしまいそうだ。
準備をして流れ込みに立つ。周囲には足跡だらけ、焚き火の跡もある。漁協のおじさんの言った通り、既に相当の釣り人が入っているようだ。かなり抜かれていることは覚悟しなければならない。

タックルは、レビューのシューティングロッドの8番、ラインはタイプ2のシューティングヘッド。フライはこのポイントでもっとも実績のあるフライ(マラブーニンフ)パターン。流れ込みに立つので、リトリーブし終わったランニングラインが流されないようにラインバスケットを使用する。私はオービスの箱型を愛用している。このラインバスケットとリオのランニングラインの組み合わせは、目下最強のシューティングコンビになっている。

先ずは、実績のある流れ込みに立つ。だいぶ土砂で埋まってしまった事もあり、昨年まで届かなかったエリアにもキャストが出来るようになった。また、流れを利用しさえすれば、40m以上先にもフライを送り込む事も出来る。そこからロッドを操作し、流れからフライを外すようにしてフライとラインを沈めてゆく。フライが一番深いエリアに届いているばずなので、カウントは約1分待つ。そこからリトリーブを開始する。こんな戦略を練り、キャストを繰り返した。

10分後、流れ込む強い流れの脇をトレースしてい、ちょうど駆け上がりの部分でリトリーブするラインに異物感を感じた。先程からかなり根がかりしていたので、期待もせず軽く合わせてロッドを立てると、根がかりとは違う振動が伝わってきた。しかし、どうにも小さい。8番ロッドでは物足りなさは否めないサイズだった。20cmくらいのイワナだった。まあ、幸先良いとは言えないにしても1尾釣れた事もあり、少し、気が楽になる。

ガイドが一瞬ににしてバリバリに凍るほどの寒さはないが、ロッドに着いた雫が凍っている。やはり、太陽の日差しが差し込むのが待ち遠しくなる。1尾出た後が続かなかった。
全く反応も無く、ポイントを少しずつ移動しなから、探りを入れてゆく。一旦上がり魚影を確認できないかと高台から堰堤の様子を見るが、魚らしい影が見当たらなかった。

キャスト、リトリーブという単調な動作を繰り返す。さすがに2時間もアタリがないと諦めと嫌気も差してくる。この頃には日も差しこみ、ユスリカが水面を乱舞している光景が目に付き出す。ライズでもしれくれないか?、しかし、そうそう都合よくはいかない。
イワナ 29cm少し暖かくなってきた事で魚の活性も上がらないか、そう思った時、やはり、駆け上がりをフライが通過した辺りでしっかりとしたアタリがあった。今度のは先程のよりは良い感じ。しかし、8番ロッドでは、圧倒的にこちらが有利。流れから外しランディング位置まで移動してゆく。2、3回走られはしたが、ほぼイメージしたランディングが出来た。ヨシ!
ネットにすくったイワナを見る。尺あるか微妙な感じ。メジャーで計測してみると尺には届いていなかっようだ。いわゆる泣き尺というやつ。ここでは、30cm以上を狙っているだけに嬉しいと言うより、悔しさの方が強かった。しかし、魚のコンディションは抜群に良く、尾びれなどは尖がり、イワナとは思えないほど胴回りが太い。この堰堤には多くの餌も集まることから、ここに居るイワナ達は短期間に信じられないほど大きく成長するのが特徴。

良型が釣れた事で40cmもかなり現実味を帯びてきた。黙々とキャスティングを繰り返す。午前10時、本日のタイムリミットのアラームが無情にも鳴りだす。少し心残りだが、渓から上がらなければならない。まあ、なんとか良型は出たしと思ってもやはり、狙いが大きかっただけに、少し物足りなさも感じてしまう。(ちょっと贅沢かな?)
ちょっと季節の移り変わりを読み間違えたという失敗があるが、とりあえず感触は掴んだ。また、近いうち訪れて8番ロッドをしならせる大物と出会いたいものだ...。


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