2000.7.26「夏岩魚の小渓」


標高1300mを流れる小渓、夏は岩魚の季節だ。

釣行データ
日時 2000年7月26日(水) 14:00〜17:30
釣り場 南アルプス 某川
天候 曇り / 晴れ間も時々のぞく
気温 この時期にしては涼しい
水温 13℃
タックル CFF RightStaff 8'4 #2(4P) + Koh-I-Noor #0 + DT2F + VARIVAS 5X-12ft
ハッチ 16:00 クリーム色っぽいメイフライのハッチ(14番くらい)
釣果 イワナ 20尾(Ave.22-3cm / Max.28cm)アマゴ(10cmほどのが入れ食い)
フライ #16 アント・パラシュート、#14 パラシュート(クリーム色)


梅雨明け宣言が出されたのは、だいぶ前の事。今は、真夏の太陽がギラギラと照り、連日35度近くの猛暑の日々が続く。最近、公私とも忙しくなかなか釣りに出る機会が無く、20日ほどロッドを握っていなかった。今まで、シーズン中にこんな事はなかったので、異常事態である。ただ、なぜか釣りに行こうという気になれなかったのは確かな事実だ。しかし、最近、妙に釣りの虫が疼き出してきた。過去の釣行記録を眺めていると、渓谷のひんやりと冷たい空気が懐かしく思えてしまう。

午後ちょっとした用事を済まし、渓へと車を進める。ちょっとした用事はたてまえで実際はこっちがメインだったりするのは、いつもの事だ。今日は、夏の中休みといった感じで朝から雲が空を覆い、暑くもなく涼しくもなく快適である。こんな日は日中でもけっこう釣れるかもな、そんな期待もあってか、林道を登るペースも上がるばかりだった。

午後2時には、目的の渓に到着。さすがに平日。そして、下流に通行止めとデカデカと看板があるためか、釣り人はほとんどいなかった(迂回路はある)。釣り支度を済ませ、川に降り立つ。標高1300mの谷間を吹く風は冷たく気持ちいい。水温13度、適温だ。

2番ラインの先には、ブラックアントのパラシュートを結ぶ。手前の淵を攻める前に岩陰にフライを置いてみる。小さいアマゴが釣れた。あれ?、ここはイワナの渓のはず。淵のヒラキにポイントを移しキャストするとまたしても小さいアマゴが飛び出す。それも何度も何度も。入れ食いって奴だ。でも、10〜15cmほどのおちびさん達が相手では物足りない。ここは、もうそっとして置こう。稚魚放流でもしたかな等と考えながら、少し登る。先程とは打って変って、全然でない。おかしいなとふと前方を見上げると、ルアー竿を持った人が立っている。入渓の際、誰もいない事を確認したのに上流に入るなんて失礼な奴だ。一旦川から上がると、その車が停まっていた。

堰堤を巻き、その上から再度入渓した。魚の反応を見るため、浅瀬の中のスポットを流してみた。すかさず、イワナが飛び出す。22cmくらいかな。まずまず。これは、人が入っていないぞ、期待できる。ここはと思えるポイントでは、必ず反応があった。皆22cm前後のイワナで型が揃う。普段この川のアベレージからすると、かなり上出来。活性も高く、プレッシャーも無いようだが、ドラックに関してはかなりシビアだ。小渓なので、ティペットも短めにしたいところだが、イワナを引き出すには、ある程度のドリフト距離が必要なようだ。最近では、フライマンを多く見かけるようになったし、多少、フライにスレてきているのかな。まあ、これだけ出れば、問題ないレベルだけども。

何気なく浅瀬にフライを置くとバシャっと反応があった。乗らなかった。あんな所にもいるんだ。もう1度、ちょっと長めにドリフトさせポイントに流し込む。今度は、食いついた。予想外に大きいカタマリが水面に飛び出してきた。大物は全く想定していなかったので、8Xと細目のティペットなのが心配だ。下流に走り出し、凄く元気なので手前で走りを止められなかった。ラインブレイクが恐かったのもある。イワナと一緒に1段淵を降りる。ここは、狭く倒木や木の枝が水面に張り出し、ランディングには適さないので、もう1段下に落すように誘導した。イワナはとにかく岩陰や木の下などに潜り込もうと必死だ。こっちも腰近くまで水に浸かり必死だ。ロッドもしなりながらイワナの走りをいなしているので、いけるだろうと強引に寄せネットにねじ込んだ。
28cm岩魚
ナイスファイトだったのは、28cmの丸々太ったイワナだった。背中の虫食い模様が典型的なニッコウイワナで、春先に放流された残り組みのようだった。この2番ロッドで釣った魚としては、一番大きいかな。カメラに収め水に戻す。自分のウェーディングシューズにまとわりつく様に静かに呼吸を整えているので、妙に可愛くなり、カメラを向けた途端に流れの中に消えていった。

それからも絶え間なく魚とのコンタクトが続いた。狙ったポイントからイワナが次々と飛び出してくる。時折20cmほどのも混じるが大抵は22〜24cmくらいのサイズで、2番ロッドをしっかり曲げ込んでくれる。14尾くらいまでは、釣ったイワナを数えていたのだが、途中からわからなくなってしまった。

午後4時を回った頃から、サイズにして14番ほどのクリーム色っぽいメイフライがハッチしていた。すかさず、アントから色を合わせたパラシュートに変更した。これが釣果を更に伸ばし、気が着けば20尾あるいはそれ以上釣っていたかも知れない。今までこの川で釣っていて20cm以下のイワナが入れ食いという時もあったが、これほど型が揃ってイワナが連発するなんてことは無かった。今日は、実に運がいいと感じる。
ちょうど堰堤下でライズした1尾をロングキャストで気持ち良く釣り、川から上がった。時計を見ると午後5時半、これからイブニングタイムなのだが、もうすっかり、釣欲がなくなってしまった。

下流域のアマゴのライズポイントが空いていれば、やろうかなとも思ったが、先着者がいたので、そのまま過ぎ去った。今日は、曇りで涼しいからイワナ達も瀬に出て活発に餌を求めていたのかな。釣りしている時も暑くなく快適で、実に爽快な釣りだった。最近、忙しかった日々のストレスもすっかりリフレッシュし、渓を後にした。
やはり、僕のとってフライフィッシングは日々の生活の中の1つになっているのだと改めて実感した。



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