太田切川にC&R区間が設置されて半月経った。先週はイベントも開催され地元に出来たC&R区間は、どんな状況であるか自分で確かめて見たくなり、ある程度魚がスレて来た頃を見計らって釣行してみた。
午後4時半には、C&R区間に着いた。数日前まで雨が降っていたため、水量は若干多め。濁りは無くクリアである。この川は、中央アルプスから天竜川までストレートに落ちる流れゆえ、元々水の流れは強く太い。また、大石がゴロゴロ点在し、石の上をポンポン飛びながらの遡行も必要。また、強い流れを渡渉しないと行けない場面もある。結構、初心者泣かせの流れだと常々感じている。これで、成魚放流がないと結構痛い目にあう人もいるのではないか。(過去の自分もそうだった)
支度を済まし、ポイントへと移動するが、こまくさ橋(赤い橋)の付近は、有名ポイントなのかフライマンが点々と見うけられる。平日とはいえ、全国区に名乗りを挙げた河川であるがゆえ、釣り人も多いのかと思いきや、地元ナンバーの車が多い。地元にも結構フライマンがいるのだなー、と感じた。川原は広く流れの筋も何本もあり、複数人で同じエリアを釣る事も可能であるが、出来れば視界内くらいは釣り人の姿を見ずに釣りしたいものだ。下流に下り入渓点を探す。ちょうど川に下りられる階段があったので、ここから入渓した。
私は、最初からルースニングを行うつもりで3番タックルにニンフとインジケータを付けていた。放流量は多いとは言え、放流から時間も経ち、先週のイベントも開催され、既に魚は釣り人とフライのプレッシャーを相当感じていると思っていた。この日も早朝から多くの釣り人が遡行し、ドライフライで水面を叩いている事であろう。このような状況では、夕刻の一時を除き、水面にはなかなか出てはくれないであろう。かといって、相当量いる魚は、餌を食べずにはいられない。おろらく、水面下が捕食ステージになっているのではないだろうか?。私はそう読み、ニンフでの釣り上がりが有利と判断した訳だ。
最初の10分ほどは、戸惑いもあった。この太く強い流れで、自分のニンフシステムが通用するのか?、どの辺に魚が着いているのだろうか?。少し不安になりながらもインジケータを凝視した。しばらくすると、インジケータがスーっと横にずれた。完璧なアタリ。ロッドを上げるとしっかりとした手応え。23cmほどのイワナだった。尾びれなどに放流物の跡を残す。
とりあえず、1尾キャッチすれば、後は気が楽だった。魚の着きそうな流れの筋も分かって来た。少し流れが早いため、脇の流れや緩い流れの筋に着いているようだ。そこを重点的にニンフを流す。ここから連続して3尾のアマゴをヒットさせる。いづれも24cm前後の良型であった。
アマゴの方が少し流れの筋に着いている事が多く、インジケータへのアタリも実に明確に出て、全てのアタリを取れていた。落差のない堰堤下は、脇が駐車場ということもあり、プレッシャーが高いこともあり全くアタリが出なかった。
時間は、まだ午後5時半。仕事を終えて夕方を釣る釣り人が増えてきた。ここより上流はどうも混雑しそうで良さそうでない。一旦、川から上がり、下流へ移動するべく、道を歩いた。林の中の道を抜けて行くがどうも川から離れて行くようだ。会社の敷地を横切るのはマズイので小さな沢が流れ込んでいたのでその沢筋を通って川へ降りてみた。途中、小さな淵には、アマゴが何尾もいることを目撃したが、さすがにロッドは振れない。でも、ちょっとミャク釣りの様にニンフを垂らすと、ゴンと当った。20cmほどのアマゴだった。本流には放流物が多いがこんな小さなボサな沢には、奇麗なアマゴがいるようだ。まあ、こんなロッドも振れない沢で釣りしていても仕方ないので、川へ降りるべく、沢を降りた。
川に出て見ると、先ほど入渓したポイントがら300mほど下流に下りていた。この辺りはあまり釣り人の足跡も少なく、比較的プレッシャーの低い区間なのだろうか。もう少し川伝いに下流に下り釣り始めた。いかにもドライで出そうな流れがあった。そこへニンフを打ちこむと1発でインジケータが引きこまれた。根がかりの様に重い感触。しかし、上流にツーっと走り出しこれが魚であることが再認識させられた。今までのよりは明らかに強い。幅広の魚体が見えて来た。アマゴのいい型だ。少し緊張してやりとりする。幸いにもニンフをがっちりと咥えている様子。最後は無事にネットでランディング。27cmのアマゴだった。久々にいい型のアマゴを
釣った。放流物とは分っているがやはりこのサイズが釣れると嬉しいものだ。
夕方に向い魚の活性も上がって来たのであろうか、アマゴ、イワナを連続ヒットさせた。先ほどのアマゴほどの型は出なかったが、皆24〜22cmほどの型に集中する。釣り味は充分堪能できるサイズばかりだ。時計を見ると午後6時半になている。既に11尾のイワナ、アマゴを釣っているし、そろそろ、ドライでもいい頃かも知れないと思い、ドライの仕掛けに切り替える。流れが強いので、かなり長めのティペットを着けてドラックフリーを維持できるようにセッティングした。浅く緩い流れにフライを置くとバシャっと出たが食っていない。こんなのが何度も続く。やはり、ドライには少しスレ気味なのかな。やっとヒットさせたのは、10分後くらい。イワナだった。7時近くなると問題なくさすがにプレッシャーも低くなるのであろう。ヒラキにも出てきて、2尾のアマゴをヒットさせた。
まだ、明るいが最初に入渓したポイントまで来たので、上がる事にした。この川は水生昆虫も少なく、流れもフリーストーンなので、ライズの釣りを楽しめる感じではない。もう少し水量が落ちればいい感じのプールも増えるであろうが、今の状況では、それも望めない。
何人かのフライマンとも話したが、やはり、ドライは厳しいかったそうだ。先週までは、ドライでバシバシと釣れたようだが、今日は、フライを見て帰ってしまうのが多かったらしい。そう思うと、自分のニンフで水面下を釣るという攻め方は間違っていなかったのかなという実感を得た。
地元の出来たC&R区間、アマゴ、イワナも豊富にいる。まだ、少し放流物の面影を残す魚が多いが、これから、この川の流れに馴染み、コンディションも回復した頃にでもまた訪れてみたいものだ。この試みも、まだ始まったばかり。これから秋へ、そして来春へ。このC&R区間の成果が問われるのは、その頃であろう。これからの太田切川のC&R区間に期待する。
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