1999.10.29 フライリゾート蓼科

| 蓼科の山々が赤く染まりつつある秋の1日、私は友人とフライリゾート蓼科という止水の管理釣り場にいた。友人は渓流のフライフィッシングは経験しているもののこのような止水の釣り場は始めてであり、私の6番のタックルをぎこちなく扱っているのが印象的だった。しかし、事前にWEBページでレクチャーしたウィッグルバガーもいい感じで巻けていたので、シンキングラインでの釣りを簡単に教えた後は、私は自分の釣りを始めていた。 今日は、四千円で買ったバンブーロッドにシューティングヘッドを組み合わせ、釣り始める。明らかにバックがテーリングしているが、桟橋の上なので気にせずキャストを繰り返した。ランニングライン「エアロシューター・オーバル」の調子も良好で、素性の知れぬバンブーでも20数ヤード先までフライを運んでくれる。直ぐに鱒がヒットした。友人にも良型のブラウンがヒットし、幸先良い出だしだった。この日は、私達以外に5名。ゆったりと釣りが出来た。 快晴で風もなく汗ばむほどのの好天は、釣りにとってはあまりよくないようだ。日も高くなる頃には、鱒は底へへばりついて、シンキングラインで底をとらないと釣れてこない状態になってきた。そのうち、フッキングも怪しくなってきた。 桟橋から離れ、池のまわりを歩きながら魚の群を探す。池の隅に20匹ほどの群が溜まっていた。静かにフライを水に落とす。シューティングヘッドもロッドティップから出るかでないかの距離。フライの通過点が鱒の動きで良く分った。 そして、バシャバシャと慌しい音がしたとともにググっという引き。35cmほどのブラウンであった。コンディションはまずまず。このまま、大きく奇麗な鱒になって欲しいものだ。 テラスで食事を取る。青い空と山の色のコントラストが実に奇麗だ。持ってきたビールが喉を潤す。天気のいい日のビールは最高に旨い。欲を言えばもうちょっと釣れていると最高なのだが...。 午後は、4番ロッドに持ち替え、流れ込みの鱒を狙いサイトフィッシングに切りかえる。ここの鱒はなかなか手ごわくマラブーに興味を示すが口はなかなか使わない。いろいろやってみて、どうもフライの動きが止まると見切るようだ。友人が持っていたフェザントテールニンフを1つ失敬し、1cmの小刻みなリトリーブで誘ってみた。やっと、鱒の感触がロッドを通して伝わっていた。30分以上も経ってやっと釣った鱒はとても小さかったが、奇麗な鱒だった。この池は自然繁殖もしているらしく、この鱒はそんな1匹だったのかもしれない。この釣り方でしばらく釣ったが、そうそう長くは続かず、厳しい時間がしばらく続いた。 夕方は、桟橋に戻りシューティングヘッドに切り替えた。管理釣り場デビューの友人は好調に釣っていた。私よりいい魚を釣っている気がする。ちょっと焦りが。友人が釣った鱒は、婚姻色も出てなかなかワイルドな鱒だった。引きもかなりのもので、1号の糸も耐えられない場合もあったらしい。その点、私はまだそのような鱒の引きは無い。と思っていたらやっといい引きの鱒がヒットした。竹竿が頼りなく曲がっている。35cmもあるかどうかであるが、なかなか良いファイト。上げてみると、ヒレのとがった奇麗な魚体。これが、ここの釣り場の魅力だ。 私と友人は、お互い20尾ほどの釣果であった。10月の初旬の頃は、とにかく良く釣れたのだが、それを思うとちょっと物足りない感じはあるが、まあ、ゆったりとした時間を過ごせたことがなにより良かった。 友人はもう大満足で、何もしてあげていないけど感謝され、次回の釣行も約束し帰路についた。 |
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